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蹴球狂の詩

引退勧告

 グループリーグが終わった時、ガーナを除くアフリカの国が地の利を生かせず敗退していった一方で、南米勢はすべての国が決勝トーナメントに進出していた。
 一般のサッカーファンみならず多くの評論家は「今大会は南米の大会になる」という見解を表明していたものだが、僕は南米勢はやがて失速すると考えていた。 メッシ頼みのアルゼンチンよりも敗れたメキシコのサッカーの方が素晴らしかったし、ブラジルの勝ち上がり方はフランスに敗れた2006年ドイツ大会のそれと酷似していた。
 ワールドカップにはいくつか法則めいたものがあり、優勝するようなチームはグループリーグから徐々に調子を上げて最後にピークを持っていくもの。 結果、南米勢でベスト4に残ったのはウルグアイのみであり、そのウルグアイも優勝するほどのポテンシャルは持ち合わせてはおらず、残りはドイツ、オランダ、スペインの欧州勢が占めた。
 スペインは最初のスイス戦で敗れはしたが、そこで自分たちが勝ち上がっていくために必要な何かをつかんだのだろう。 これまでのワールドカップでは何かをつかんだと同時にその舞台から去っていったが今回は違う。 グループリーグの残り2試合をうまくやれば決勝トーナメントに進める。 過去ワールドカップでは辛酸を嘗めさせられてきたスペインだが、あの初戦でのつまづきが逆に勝利への渇望を強めたはずだ。
 ここでまた例のおバカサッカージャーナリストどものご登場である。 キムコは今回現地にすら行かずテレビ観戦して駄文を捻り出すというジャーナリストとしてあるまじき行為に及んだ。 そのくせ偉そうに上から目線でスペインの醜いサッカーに嫌悪感と題し、対チリ戦でのスペインの出来について「呆(あき)れ果てるほどネガティブに変質してしまった」と書いた。 同時に日本代表についても「大会期間中に信じられないほどポジティブに変貌した」と書いた。
 欧州サッカーにかぶれると競技の本質すら見えなくなってしまうのだろうか。 日本もスペインもただ勝ちたかっただけである。 アウェイのワールドカップでただの一度も勝ったことのなかった日本も、無敵艦隊の名を欲しいままにしながらワールドカップを制したことのなかったスペインもただ勝つための戦いをしただけである。 ましてやスペインとチリの試合はグループリーグの3戦目。 あくまで次に進むための試合である。 スペインと戦う前に既に2勝していたチリにとってはどうしても勝たなければならない試合というわけではなかったが、それでも彼らは非常にアグレッシブな試合をし、「ビエルサイズム」がチームに浸透していることを十二分に伺わせた。 逆に前半だけで2点をリードしたスペインは受けに回り、のらりくらりかわそうとしていた印象は拭えない。 だが、すべての試合をハイテンションで乗り切れるほどワールドカップは甘くない。 キムコにはそれが我慢できなかったらしい。
 キムコとは違い、現地でこの試合を観戦したお杉もこの点は同じだったようで、スペインの出来の悪さを嘆いていた。 まあこのぐらいの批判は当然だろう。 少なくとも日本でテレビ観戦しかしていないのにボロクソに書いてるキムコよりはいくらかマシだ。

 キムコは自らの予想に反してスペインがポルトガルとパラグアイを撃破すると、準決勝のドイツ戦を前に今度は「王者対決」制するのはスペインと、あれほどまでにコキ下ろしたスペインを持ち上げるという実に姑息かつ素早い身のこなしをみせた。
 キムコが評価したチームは負けるというのがこの世界の定説。 スペインに「死亡フラグ」を立てた逆神キムコにムカついたが、スペインはそんな定説など歯牙にもかけなかった。

 一方のお杉は優勝をオランダと予想。 もちろんサッカーなんて何が起こるかわからないものだが、今大会は自慢の攻撃力よりもむしろ守備の堅調さが印象的なスペインが3点を失って負けるという予想はそこいらのアホでもなかなかできるもんじゃない。 結果はご存じの通り。 あまりにも無惨な予想であった。
 この二人のおバカサッカージャーナリスト、キムコとお杉には共通点がある。 ともに異常なまでに韓国を偏愛することだ。 理由はわからない。

 ただ、あらためて思うこともある。韓国の凄さ。W杯日韓大会の対アメリカ戦で、ゴールを決めた韓国選手はスケートのパフォーマンスで冬季五輪の判定を皮肉った。日本人にはなかった世界大会でのゴールの予感が、すでにあの時点で韓国の選手にはあったことになる。運。監督の手腕。韓国の日韓大会ベスト4は、それだけによるものではなかったということになる。(スポーツライター)
http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2007/07/post_828.html

 これは今でもキムコが与太記事を書くたびに某巨大掲示板の当該スレに貼られるコピペの元記事だが、この男の逝き様をこれほど端的に示す迷文もない。

 お杉はお杉でプレスパスをフル活用し、おそらくは日本の試合などとは比較にならないほど熱心に韓国の試合会場に足を運んで同国を応援したのだろう。 点差こそ1点だったが、終始ウルグアイペースにしか見えなかったこの試合ですら常人とは違ったものに見える。 彼らは何か特殊なフィルターを通して韓国の試合を観ていたようだ。

 今回のワールドカップにおいて地元ドイツチームの勝敗を軸にスペインの優勝まで的中させたことで一躍名を馳せたタコのパウル君だが、高齢ということもあって予想からは引退するという。 256分の1の確率を的中させたパウル君にしてこの見事な引き際。 無駄にデカい脳味噌だけ持ってるお二方も今後の身の振り方の参考にするといい。

 マーニ君は可愛いから許す。

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