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蹴球狂の詩

ザッケローニ観と罰ゲーム中止要請


 “ザックジャパン”の初陣、アルゼンチン戦と韓国戦が終わった。
 専門家はその変化についてあれこれ言及するのだろうが、とりあえずは時代に逆行することなくコンテンポラリーなサッカーを志向し、また代表の顔ぶれに大きな違いがない以上、いくら監督が代わったからといってその戦術とかスタイルが劇的に変化するはずもなく、そこに典型的なイタリアのプレッシングサッカーの香りはするものの、僕のような素人から見れば岡田監督時代のサッカーと大差ないように思えたザックジャパンのサッカーだった。
 だからこの2試合については試合そのものよりもむしろアルベルト・ザッケローニという人物を観察することに主眼を置いて観ていたのだが、試合中はベンチ前に立ち続け、日本が得点してもことさら大きな感情表現をすることもなく、喜び方も至って抑制されたもの。 むしろ感情を露にするのはディフェンスのシーンであり、中盤が間延びしてコンパクトな陣形が崩れかけたような状況ではやや厳しい形相で指示を出している印象。
 報道によればチームにはいくつかの新たなルールができつつあるらしい。 例えば移動中のバスの中での携帯電話の使用禁止など、戦術のみならずディシプリン(規律)もチームに持ち込もうという姿勢が伺える。
 我々日本人はイタリア人というとまず思い当たるのがラテンのノリであって、短絡的にジローラモのようなキャラをイメージしがちだが、同じイタリアでも北部と南部では人間の気質もずいぶん違う。
 大雑把に言うと北部の人々は真面目で勤勉、保守的なのに対し、南部の人々は狡猾で怠惰、革新的。 イタリアは半島国家なので、北部はスイスやオーストリアというゲルマン系民族の国とも国境を接している。 このあたりにドイツ人的生真面目さのヒントがあるのだろう。 一方で南部はというと三方を海に囲まれている。 南部に行けば行くほどギリシャ的快楽主義者になるのはこの海のせいなのかも知れない。
 とまあ、やや強引にイタリア人の気質を類型化してみたが、ザッケローニは北部エミリア=ロマーニャ州チェゼーナの出身であり、ジローラモは南部のナポリの出身である。
 商工業の発展したドイツ人気質の北部と、その北部に田舎から労働者を供給するギリシャ人気質の南部。 それを足して二で割ったところにイタリア人気質なるものが見えてくるのかも知れない。 非常に大雑把な言い方ではあるが。
 すっかり前置きが長くなってしまったが要するにザッケローニはイタリア人ではなくドイツ人と認識しておいた方がいいと思うのである。
 日本代表の歴代の外国人監督は試合後の会見のスタイルも様々だったが、感情に任せて喋るトルシエとジーコ、メタファーを交えた独特の言い回しが面白かったオシムに続き、ザッケローニのそれには理性的で論理的な印象を受ける。 淀みなく紡がれる言葉は客観性に満ち、非常に整理されていて、発せられるメッセージは非常にわかりやすく明解なものである。
 肝心の試合だが、アルゼンチン戦は非常に素晴らしく、右サイドの内田を除いてよく戦ったと思う。 アルゼンチンに精彩がなかったのは事実だが(メッシは除く)、日本もスタメンの7人が海外組だっただけに、それを単に時差ボケと長距離移動のせいと片付けることはできないだろう。 決して彼らが手を抜いていたから勝てたという試合ではなかった。 少なくともシュート数で日本がアルゼンチンを上回ることなど誰が想像したであろうか。


 韓国戦については、前後半とも最初の10分だけは韓国が前がかりになってきたが、ゲームが落ち着いてからはほぼ日本がゲームを支配していたと言えるだろう。 MOMが本田でなかったことも「さすが韓国!」としか言いようがないw
 もはや風物詩だが毎回スタンドで展開される韓国人の民度博覧会も見どころ満載だった。 試合前には伊藤博文を暗殺したテロリスト安重根と、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に戦った李舜臣の肖像画の断幕が広げられるなど、相変わらず病的な民族性を露にした。 また、太平洋戦争犠牲者遺族会の会員らが垂れ幕を掲げて日本の謝罪などを要求するデモを決行。 さらにはバナナのゲーフラには愚民(ハングル)語で「飯食った?」の文字。 これは日本人を猿に見立てて揶揄したもの。 ここまでくるともう民度以前の問題。 民度が低いんじゃなくて獣度が高いと言うべきだろう。
 そうした観客席のムードに呼応したように選手たちもいつもながらの汚いファウルを連発。 駒野が犠牲になり右上腕部を骨折させられた。 栗原も危ないところだった。 韓国人は日本人が相手だとテロまがいのファウルぐらい朝キムチ前。 やられる選手たちはたまったもんじゃない。 
 もう何年も前から言っていることだが、日本にとっては勝っても負けても何ら得るものがない韓国との試合は、アジアカップやW杯予選など、どうしても戦わなければならない時だけで十分だ。 昨夜も不治テレビは「永遠のライバル」だの「宿命の対決」だのと必死で煽っていたが笑止千万である。 日本にとって純粋にサッカーが戦えるライバルは東アジアには存在しない。 協会はこんな無意味な試合の為に選手生命が危険に晒されるのをこのまま放置するつもりなのだろうか? また駒野は不幸にも貧乏くじを引かされたが、破壊されたのが駒野の右腕ではなく本田の左脚や香川の右脚だったらどうなっていただろうか?
 まずは東アジア選手権と日韓戦という二大罰ゲームの廃止から着手するべきだろう。 なによりも大事な日本代表の選手たちのために。

“親善”試合なのに…会場は対決姿勢鮮明 – サッカー – SANSPO.COM
【サッカー】 韓日サッカー戦争史…「相手の顔に唾吐き、クギで刺して…」[10/11]

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ザッケローニ観と罰ゲーム中止要請」への6件のフィードバック

  1. こんにちは。日韓戦について。
    選手達のモチベーションが非常に高い(ライバル視している)ことによって
    親善試合といえども重要な戦術実践の場であると感じられるし、
    実際、アジア杯までで最後の試合であったわけだから、それが逆に
    生ぬるい親善試合に終わらなかったことはありがたいことだと思います。
    新監督の哲学を浸透させる上でも、意味がなかったとは思えないのですが・・・。
    「唯一、アジアで日本(国民)が本気で戦える国=韓国」
    であって、日本サポーターの団結を促す意味でも、今後も切磋琢磨して
    いってもらいたいです。

    投稿者: なつ | 2010年10月13日, 5:14 am
    • >なつさん はじめまして。 コメントありがとうございます。
      記事の繰り返しになりますが、選手を壊されて、日の丸を強奪されてまで戦う必要などまったくないと考えます。

      もう十分でしょう。
      韓国戦だと数字が取れる→試合が組まれる→選手破壊→電痛歓喜という負の連鎖はサポーターが韓国戦を拒否しても続くでしょう。 結果、誰かが壊されるだけ。 韓国のサッカーは相変わらずのガマン大会(戦術的じゃない)なので、戦っても見えてくるものが少ない、つまりメリットがない。
      せっかくザッケローニというビッグネームがいるのだからコネでもカネでも使ってせっせと欧州に出ていって(幸いにもスタメンの過半数は海外組だし)親善試合で格上の相手と場数を踏むべきでしょう。 極東にひきこもってる場合じゃないと思います。

      投稿者: noisyminority | 2010年10月13日, 10:51 pm
  2. はじめまして。

    監督の最大の仕事は「どの選手を招聘するか」・「どういうフォーメーションを組むか」・「選手のモチベーションを高める」、この3つだけで監督力の70~80%を占めてると思います。

    近年の日韓戦を見てると思うんですが、マスコミが言ってるような日韓のテクニックやフィジカルの差は無いと個人的に思います。ただ単に韓国の選手の当たりがファウルすれすれのものばかりだからフィジカルが優れているというふうに見えてるだけなんだと思います。

    投稿者: terrath | 2010年10月13日, 7:47 am
    • >terrathさん はじめまして。 コメントありがとうございます。
      同感です。 試合後のザッケローニのコメントにあった「韓国はフィジカルが強い」というのは「戦術的ではなかった」と同義で、本音をオブラートに包んだ言い方に過ぎないと思います。 日本が当たり負けしていたとも走り負けしていたとも思えませんし。 もっとも韓国の「選手破壊力」は2002年のウリナラ杯で証明したように世界で4指に入るとは思いますが。

      投稿者: noisyminority | 2010年10月13日, 11:04 pm
  3. 今回の日韓戦はアルゼンチンに勝利した後ということもあって、非常に期待していただけに、結果だけを見れば残念でなりません。
    ただ、ザッケローニ監督も就任して2試合目だし、攻撃の形もある程度できていたし、今後に期待というところですかね。

    投稿者: AEG | 2010年10月16日, 11:54 pm
    • >AEGさん はじめまして。 コメントありがとうございます。
      今後たぶんチームが停滞する時期も来るだろうとは思うのですが、そういう時でもこれぐらいはできるというベースの部分が向上していくといいですね。

      投稿者: noisyminority | 2010年10月17日, 12:57 am

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