//
you're reading...
Food & Drink, Odyssey

台湾旅行記 その9 廟口夜市

 九份を後にした僕らは次の目的地である港町・基隆に向かうためふたたび台鐵瑞芳駅までバスで戻り、そこから新竹行きの電車に乗った。 三つ目の八堵(パードゥー)駅で下車。 ここで基隆行きの電車に乗り換える。 時刻表では連絡する電車が八堵駅に到着するまで10分ほどだったが、ホームの電光掲示板はその電車がさらに10分ほど遅れることを伝えていた。 台湾の電車は日本同様時間に正確である。 むしろ10分ぐらいの遅延ならわざわざ電光掲示板に表示する必要すらないというのが世界標準であり、この点日本人としてはその律儀さに親近感を覚える。


 終着駅特有の物哀しさに彩られた基隆駅。 台北からの距離といい、港町の風情といい、ちょうど横浜と似たような雰囲気がある。 今回の旅も終わりに近づくとともにやや感傷的になりながらもお腹の方は空腹を訴えている。 つくづく人間とはリリシズムとリアリズムが交錯する生き物だ。

 そんなわけで向かったのがこの基隆で100年以上の歴史を持つ「廟口夜市(ミャオコウイエスー)」。 この旅で二度目の、そして最後の夜市。 名物は「甜不辣」。 そのまま「てんぷら」と読める薩摩揚げである。 まずはウォーミングアップということでつまみ食い程度に食べてみる。 見た目も味も薩摩揚げそのもの。


 その後も色々な店を物色し、最終的に落ち着いたのは素食の屋台。 素食は台湾の精進料理で菜食オンリー。 野菜好きの妻にはうってつけのなのだが、旅行前にやや油っぽいとの忠告を受けていたのでなかなか決心がつかなかったがトライしてみた。 注文し、すぐそばのセブンイレブンで台湾ビールと暖かいお茶を調達して戻ってくると既に料理が並んでいた。


 野菜料理は懸念していた油っぽさもなく、台湾で初めて食べたビーフンも台湾ビールもなかなか美味しく、そしてなにより夜市の雰囲気も素晴らしく、とても満たされた気分になった。 我ながら安上がりに出来ている、と思う。
 そんな時、突然雨がポツポツと落ちてきて、それはすぐに土砂降りになった。 天気が悪いのを見越して屋台の上にはオーニングがせり出していたので濡れるようなことはなかったが、やがてそのオーニングの両端から水が滝のように流れ落ち、それが路面に跳ね返った飛沫がズボンの裾を濡らし始めた。 店主の対応は手慣れたもので、筒状のビニールをオーニングの端にぶら下げて、たちまち即席の雨水管が完成。 こうした気遣いも嬉しい。

 ちょうど素食の屋台の向かいにあったのは次々と客がひっきりなしにやって来る「三明治(サンドイッチ)」の屋台。 美味しそうな具材が発する抗し難い誘惑に、たった今食事を終えたことも忘れて買い求めそうになったが、この後のデザートのことも考慮しなんとか踏みとどまった。

 廟口夜市の最後を締めくくるのは「三兄弟豆花」。 その名の通り三兄弟が経営するデザートのお店。 この基隆が発祥の地でここが本店なのだそうだ。 

 時刻は既に午後9時過ぎ。 廟口夜市を後に、この基隆での最終ミッションを果たすため次なる目的地へと向かった。 そこはこの廟口夜市からすぐの所にあった。

 
お店DATA
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
廟口夜市
基隆市仁愛区仁三路
(台鐵基隆駅から徒歩約10分)
営業時間:17:00~深夜
Website:http://www.miaokow.org/

広告

Noisy Majority について

思うところを書く。

ディスカッション

コメントは受け付けていません。

Calender

2011年1月
« 12月   2月 »
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

Archive

Drink it !

コーヒー(無脳)

Instagram

画像を Instagram から取得する際にエラーが発生しました。数分後に再試行します。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。