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Odyssey

岩手の旅 復興支援編 その5 拠点

 今回の活動の受け入れ先となってくれた「遠野まごころネット」には本当にお世話になった。 僕は一ヶ月前に遠野に来ていたこともあり迷うことなくここに来たのだが、他の地域でも震災ボランティアをやってきた方の話を聞くと、個人や県外からのボランティアの受け入れ先は意外と限られているようなのだ。 なかでも、遠野まごころネットが作り上げた復興支援活動のインフラはかなり充実していると思う。 そこで、滞在期間中に利用させていただいた遠野まごころネットの拠点内の様子を少しだけ紹介しておく。

 遠野まごころネットが拠点を置くのは遠野総合福祉センターである。 僕が滞在している時の宿泊者数(主に個人ボランティア)は100名ぐらいで、朝礼の時には遠野市内の他の宿泊施設からも自治体や各種団体のボランティアが集まってきて総勢200名ぐらいになっていた。 当日の朝には活動予定表にそれぞれの現場の募集人数などが記されているので、午前6時半以降、希望する目的地のところに自分の名前を書き込んでいく。
 ちなみに被災地域に行って瓦礫の撤去などを行うほかに、仮設住宅に赴いて臨時のカフェを設営するカフェ隊や、同様に足湯サービスを行う足湯隊などの活動も前日に予約することができる。 こちらは女性ボランティアに人気だ。 また、ボランティアの皆さんが活動現場に出かけた後に受付や館内清掃をしたりする受付・館内係などもある。 また個人の方などが数人単位でボランティアを募集しているものもあり、そうしたものは館内に「求人票」として貼り出されており、こちらに応募することもできる。

 宿泊施設になっているのはセンター内の体育館で、女性には廊下を隔てた畳敷きの和室があてがわれている。 体育館には支援物資として送られたクッションマットが大量にあるので、床にそれを敷いてから寝袋を敷く。 硬いフロアだが気休め程度にはなる。 数に限りはあるものの希望すれば座布団を借りることもできる。

 仮設のシャワーブースも4基(女性用2基、男性用2基)備え付けられていて自由に使うことができる。 利用は予約制で事前に予約表に名前を書いておく。 一人15分限定で、23時から5時以外の時間帯であればいつでも利用できる。

 洗濯機は二槽式のものが3台設置されており、22時から6時以外の時間帯で空いていれば自由に使うことができる。 他に同じエリアには洗面台と仮設トイレが4基、簡単な調理台もある。 トイレは仮設以外に総合福祉センター内のものも利用できる。 右側の水道は泥だらけの長靴を洗うために便利なので夕方みんなが活動現場から戻ってくる時間帯は混み合う。

 洗濯物を干すスペースも設けられている。 中には何本もロープが張られ、無数のハンガーがかかっており、これも自由に使うことができる。 右側の急ごしらえのラックは洗い終えた各々の長靴を置くスペースとして使われている。

 ボランティアの有志が自主的に制作している壁新聞「よりそう」のバックナンバー。

 岩手県内の被災地がそれぞれ独自につくった復興支援チャリティーTシャツも販売中。

 この他、数に限りはあるもののヘルメットや長靴はこれまで活動してきたボランティアの方々が「寄贈」していったものもあるので借りることもできる。 暑さ対策用のクールネックや飲料用の保冷剤も大量に備えられている。 電子ジャー、電子レンジや冷蔵庫なども自由に使うことができる。 携帯電話などの充電用ブースもあるし、館内は無線LANも開放されている。
 こう書くと被災地の復興支援の前線基地としてはいささか設備が充実し過ぎているように思われるかも知れないが、遠野市は内陸部にあり、震災でも大きく被災したわけではないので、ほぼ以前と同様の日常生活が営まれている。 総合福祉センターのそばには巨大なスーパーも営業しているし、飲食店や大型家電店、コンビニやガソリンスタンドもある。 日々過酷な労働に従事するボランティアにとって活動拠点のホスピタリティーの充実は、今後数年間に及ぶであろう支援活動を継続していくうえでも非常に重要な要素である。
  
つづく
 

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