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蹴球狂の詩

4年に1度の敗戦

 代表戦について書くのは久しぶりだ。 今回はA代表にとっての新ユニフォーム初戦でもある。 真ん中に赤で描かれた「結束の一本線」は地のダークブルーの部分に比べていかにも細く、故に「分断の一本線」と揶揄される。 地震の多い昨今、僕にはどうしてもフォッサマグナを想起させる細い一本線。 どうせならPSGのようにぶっとい帯の方が良かったとは思うが、南アフリカW杯がそうだったように、どんな出来の悪いユニフォームもチームが結果を残せば肯定的に受け止められるもの。 代表で長らく言われてきた国内組と海外組とのマッチング。 初招集の宮市はじめ多くの海外組にも赤紙が送られた今回のウズベキスタン戦は、中央の赤い線が国内組と海外組の分断の一本線ではないことを証明するまたとない機会でもあった。

 だが試合はウズベキスタンにまさかの敗戦。 しかもホームゲームでシュート6本というお粗末な内容では勝つことはおろか引き分けることも難しかっただろう。 特に後半はシュートを見た記憶すらない。 個人的にも昨秋に現地まで観に行った長友と宮市が同じ左サイドでプレーするのを楽しみにしていたのだが、実現することはなかった。 目についたのは海外組のコンディションの悪さ。 今や日本代表のベストメンバーはほぼ海外組であり、今日も11人のうち8人が欧州組。 つまり長距離移動と時差ボケで体の重い連中がほとんど。 ウズベキスタンの若手に比べ出足も悪く、球際の競り合いでも負けていいところなし。 トップ下でドルトムントで見せる躍動感を失った香川、珍テルの不調を連れて帰ってきた長友、試合勘が戻らず心が整っていない長谷部、まったく攻撃に絡めない内田、ほぼ消えていたワントップのハーフナーと代わって入った李。 見せ場をつくれなかった乾。 結果論になるが、これほどコンディションが悪い海外組であればアイスランド戦を戦った国内組中心の方が良かったかも知れない。 いずれにせよ、海外組が中心となる日本代表にとって長距離移動の疲労と時差ボケ対策は今後の大きな課題といえる。
 宮市を投入するタイミングはあったと思うが、試合後ザッケローニは「若手はチーム全体に余裕があるときに入れた方がいい」と使わなかった。 今季のアーセナルの状況がまさにそうで、シーズンを通して余裕がないが故に宮市も飼い殺しにされてきたわけだが、ボルトンではすぐに結果を出した。 そういう意味では平壤での北朝鮮戦同様消化試合には変わりないこの試合で宮市を使って欲しかった。 長友の怪我で交代のカードを使い切ったせいもあったのかも知れないが、シビアな最終予選で彼を初めて使うことは今日以上に難しくなるだろう。
 ハーフナーの高さと宮市のスピードは、とにかく繋ぐことを良しとする日本代表においてストロングポイントとなり得る。 チームがうまくいかない時に違いを出せる二人の起用法については再考する必要がある。 三次予選をグループ首位で通過したウズベキスタンは5勝0敗1分の勝ち点16、一方の日本は3勝2敗1分の勝ち点10。 この差を謙虚に受け止めたうえで、4年に1度しかないこの幻の日の敗戦は綺麗さっぱり忘れたい。
 

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