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蹴球狂の詩

RIP:Sol Campbell

 EURO2012、ヨーロッパ選手権が開催中である。 23日の準々決勝ではドイツがギリシャに社会の仕組みと人生の厳しさを叩き込んだ。 これでもしギリシャが空気読まずにドイツに勝つようなことがあったらユーロ(通貨)圏そのものが崩壊していただろう。 少なくとも僕がドイツ人だったらブチ切れていたと思う。 他にもスペインとかイタリアとか財政的にヤバそうな国ばかり決勝トーナメントに勝ち上がってきているところは何だか興味深い。 こんなことを言うとドイツ人に怒られそうだが、やはりフットボールという競技の力量は自由と情熱と快楽、つまりは反ドイツ的な価値観の国家的総量に正比例するということなのだろうか。 もっとも、あいかわらず強いドイツはその仮説を超越しているのだがw
 それはさておき開催国のグループリーグ共倒れにも関わらず盛り上がっている?EUROだが、元イングランド代表DFのソル・キャンベルが大会前にその盛り上がりに水を差すような発言をした。 今大会はポーランドとウクライナの共同開催なのだが、彼の発言はその両国に向けられたものだった。
                サッカー=元英代表キャンベル、ユーロでの人種差別的行為に警鐘 | スポーツ | Reuters

 一時期はイングランド代表のキャプテンを務めたこともあるキャンベルほどの選手が、自らのそうした発言がまた無用な差別を生むことに思い至らないこと自体が理解に苦しむところではあるが、当然のことながらその発言に敏感に反応したのはポーランドとウクライナの国民かと思いきや、既に現地入りしているイングランドのサポーターたちであった。 キャンベルの発言に対する彼らのレスポンスは最高だったw 彼らがこういうことに注ぐ情熱はおおむね常軌を逸しているが、僕にとっては非常に愛すべき方法論であるように思えるw


 イングランドサポは彼らの「女王陛下の代表チーム」が行くところであれば何処にでも大挙して押し寄せることで有名だが、僕のイングランドサポとの「第三種接近遭遇」は2002年の日本でのワールドカップの記憶に端を発する。 グループリーグ、埼スタでのイングランド対スウェーデンのチケットを入手した僕は友人らと浦和美園へ向かう埼玉高速鉄道の車内にいたのだが、そんな状況下でも所構わずビールを飲み、チャントを謳い上げる彼らにかなり面食らったものだった。
 それから十数日後、今度は静岡のエコパでの準々決勝イングランド対ブラジル戦を観終えた僕は三島で新幹線へ乗り継ぐために大勢のイングランドサポと在来線にすし詰めになっていたのだが、車窓から見える畑で野良仕事をしているオッサンたちが電車に向かって手を振っているのに応じて車内から手を振り、何かを思い出したようにまたチャントを歌っていた彼らを見て、その日イングランドはブラジルに負けて彼らの旅も終わるはずなのだけれど何かとても満ち足りた気分になったのを憶えている。

 2002年W杯、日本はホスト国としてそのもてなしの心を発揮し、観戦のために訪れた外国人にもおおむね良い印象を残したようだが、名前を出すのもはばかられるもうひとつの国は必ずしもそうではなかったらしい。 次こそは単独でやりたいものである。
 

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