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Odyssey,

岩手の旅 2012夏 早池峰山

 今回の短い旅の最終日。 夜にはまた高速バスで東京に帰る。 今日は、遠野物語の冒頭にも「附馬牛の谷へ超ゆれば早池峰の山は淡く霞み山の形は菅笠のごとくまた片仮名のへの字に似たり」と記されている北上山地の最高峰早池峰山に登る。 今年の春に遠野に来た時、遥か遠くにその威容を認めてから「次に来た時には必ず登ろう」と決めていた。
 一方妻は乗馬である。 遠野馬の里で二鞍乗るというので、行きがけに落としていく。 そのまま昨日馬と戯れた荒川高原を抜け、約一時間ほどで早池峰山の登山口のひとつである「河原の坊」に着いた。 途中で路上を横切るニホンジカと衝突しかけたw
 滅多に来られない山。 本来ならゆっくり味わい尽くすように登りたいものだが、帰りに妻を拾わなければならないので、登山というよりほとんどスピードハイクになってしまった。 早池峰山国定公園のサイトによれば今回のコースの標準的な所要時間は上り3時間、下り2時間10分とある。 この日は上り1時間37分、下り1時間21分だった(山行の詳細はヤマレコをご参照ください)。
 早池峰山はハヤチネウスユキソウやヨツバシオガマなどの高山植物群落が分布していることでも知られる。 僕は高山植物に詳しくないのだが、登山道にはそうした植物にデジタル一眼のレンズを向ける年配の登山客の姿がたくさん見られた。 蛇紋岩の岩山のあちらこちらに色とりどりの花が咲いていて急登を行く登山者の目を楽しませてくれる。
 正午前に着いた山頂には平日のこの日でも40人ほどの先客がいた。 多くは年配の方々である。 さすが日本百名山に数えられるだけあって人気がある。 山体同様山頂も岩だらけ。 早池峰神楽が有名な早池峰神社の社殿もある。
 30分でカップラーメンとおにぎり、食後のコーヒーを済ませて下山開始。 トレイルラン気味に行く。 先に下山を始めていた年配のパーティーにすぐに追いついた。 するとケツ持ちの人が「おーい、特急が一人来たよー!」と前方に声をかけて僕を先に行かせてくれた。 一人一人に礼を言いながら先を急ぐとまた次のパーティー。 やはり同じように「おーい、特急が一人来たよー!」と声がかかる。 「若者は元気だねー!」 「いいえ、もう十分おっさんですよー!」 「お一人?」 「はい!」 そんなやり取りも楽しい。
 間もなく小田越登山口に下山。 そこから河原の坊登山口まで退屈な林道を歩いているとカーブを曲がった瞬間急に視界が開け眼前に早池峰山の姿が飛び込んできた。 樹林帯、潅木帯そして草原帯。 高度が変わるごとに変化に富んだ植生を見せる早池峰山の雄大な山容が広がっていた。
 帰路、市道荒川高原早池峰線で子グマ2頭と遭遇。 いずれもクルマが近づく気配を感じたのかガードレールの下をくぐって崖下に消える直前の後ろ姿だけしか見えなかった。 また附馬牛の集落まで下りてきたら今度はキツネと出会った。 行きがけのニホンジカ、下山中に近くの岩にとまっていたクマタカも含めると実に多くの動物と遭遇した。
 多くの高山植物と野生動物と出会った早池峰山。 今度は鶏頭山と中岳との三山縦走コースを行ってみたいと思う。
 

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