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M-241とヤマレコ

130530a M-241とヤマレコ。 いずれも1年以上使い倒したのでレビューでも書いてみようと思う。
 M-241はGPSロガー。 平たく言うと自分が移動した軌跡をグーグルマップなどの地図上にデータとして記録してくれるツール。 ヤマレコは誰もが自由に利用できる山行記録のデータベースの共有ウェブサイトである。 この二つは相性がいい。
130531a M-241は安価なGPSロガーだが、それでもそこそこ多機能である。 現在地の緯度経度、標高、移動速度、移動距離などがリアルタイムでわかる。 山歩きする時にザックにこれをつけておくだけで自分の歩いたルートを自動的に記録し、gpxファイルを生成してくれる。 PCとのデータのやり取りは付属ケーブルかBluetooth接続。 付属ソフトの「ezTour for Logger」を使用しログをkmlファイルに変換し、Google MapやGoogle Earth上で展開することも可能。 GPS時計内蔵のM-241と時刻を同期させたデジカメを持参していれば行動中に撮影した画像を自分の移動したルート上に自動的に配置してくれる。 今日現在の価格は約5,000円。 費用対効果という点でも素晴らしいこのGPSロガーは台湾製。 ちなみにいまいち評判の良くない後継機「M-1200E」が発売されたのでもしかしたら生産中止になる可能性もある?
130531b ヤマレコもM-241が生成したgpxファイルとデジカメ画像を簡単な操作で吸い上げて画像つきのルート図を瞬時に完成してくれる。 あとは山行記録の共有サイトの性格上、登山口に至るまでの利用交通機関情報や駐車場情報、当日の天候やコースタイム、各画像のキャプションと山行全体の感想などを登録すれば完成。 数をこなせばこなすほど、ともすれば似通ったものになりがちなひとつひとつの登山の記録と記憶を整理する備忘録として活用している。
 次にどの山に登ろうか?どのルートを行こうか?と計画を練る時には他のユーザーの山行録を見て参考にすることもできる。 登る山を決めたら他のユーザーの直近の山行録を見て時期や登山道の状況に合った装備を準備するなど、登る前にある程度山の姿をイメージできるのはウルトラライトハイカーや時間に追われる現代の登山者には大きな助けとなる。
 一方でこれまでの登山のようなハプニングやアクシデントと遭遇する率は減り、それ自体が面白くないという考えもある。 同様に最近はGARMINなどの山岳用ナビゲーション端末を持参している登山者も多く、街中でナビ搭載のクルマを運転する感覚で登山道を歩くこともできるわけで、それが登山の醍醐味を失わせるという人もいるだろう。 所詮この世の森羅万象に技術の進歩と無縁でいられる世界など存在しないのだろうが、僕自身はそうして培われた新たな技術を用いることで、それまで得られなかった新たな知見、辿り着くことができなかった新たな地平というものが必ず存在すると思うがゆえにわりと肯定的に捉えている。 まあ実際そんな大袈裟な話でもないんだけどw もっとも、山歩きする時のナビゲーションは少しでも地図読みのスキルを上げたいと思っている自分には今のところ不要だが、こうしたナビゲーションも技術革新とともに安価で手に入れやすいものが続々と市場に投入されているのは喜ばしいことである。
130531c ちなみに例のパソコン遠隔操作事件においては、今年の元日にマスコミ各社に「謹賀新年」のタイトルがつけられたメールが送信され、「10月から仕込んでおいたのをようやくお披露目です。添付のパズルを解くと、先着1名様限定で私からの長文のメッセージが自動的に入手できる仕掛けになっています」との記載があり、複数のクイズに解答すれば犯人が記録媒体を埋めた場所を示す画像「kokohore1.jpg」を入手できるようになっていたが、この画像は事件とはまったく無関係のヤマレコユーザーの山行録に貼られていたものだった。 画像にはGPS情報を含むExifデータが残されており、それが東京都奥多摩町の雲取山の山頂を指し示していた。 この山行が2012年10月20日なので犯人はメールの冒頭で「10月から仕込んでおいた」と嘘をついたのだろう。
kokohore1                            鴨沢~雲取山~石尾根~奥多摩駅 [山行記録] – ヤマレコ

 元日から雲取山に登らされた捜査関係者の姿は同日に雲取山に登った他のヤマレコユーザーにも異様に映ったようで、彼らの山行録にも山頂付近で行われた捜査に関する記述や画像が残されていた。 結局この時に記録媒体は見つからなかったのだが、つい先日の5月16日に雲取山山頂で記録媒体が発見され、容疑者のクルマが昨年11月に雲取山周辺を走行していたことも確認されたという。
 このように自分がネットに投稿した画像にGPS情報を含むExifデータが残っている場合(デジカメがGPS内蔵の場合)、第三者に悪用される可能性もある。 そこでヤマレコでは画像を投稿する際に一括してExifデータを削除できる機能も用意されている。 まさに痒いところに手が届く充実ぶりだが、ヤマレコはただ登山のログを残すだけにとどまらない。 山行計画のページでは国土地理院が提供する2万5千分の1の電子地図にあらかじめ自分が行く予定のルートをマウスで簡単に描画し、緯度経度の補助線や磁北線を入れてプリントアウトできる「地図プリ」というアプリケーションも実装されており、実際に登山に携行する地図も用意することができる。 わざわざカシミール3Dを立ち上げる必要もない。 地図付きの登山計画書も画面上で作成でき、そのままメール送信はもちろんプリントアウトして登山口の登山ポストに投函することもできる。
 これだけ内容が充実したサイトだが、個人が開発・運営しており、画像データなどが所定の容量に達するまでは無料で使えるというのも素晴らしい。 そこらのオープンソースのCMS顔負けである。 ヤマレコのこれからの更なる進化にも期待したい。
 

M-241は電池で作動LCD付速度表示GPSロガー|Holux MTK
ヤマレコ – 登山やハイキング、クライミングなどの記録を共有できる、登山の総合コミュニティサイト

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