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Iiko et Tama, Jazz It Up !

待合室のバド・パウエル

140316a 久しぶりにたまちゃんの具合が悪くなり、豪徳寺のリトルバードに診せに行ったら「重症です」の一言で即入院となった。 新たに機器を導入したのだろうか、これまではレントゲンだったものが今回はCTスキャンを撮られることになった。 入院費用もこれまでよりも値上がりして一日あたり3,000円となった。 アベノミクス効果?で設備投資が進んでいるのだろうか。 デフレ脱却は結構なことだが医療費の増大は痛いところである。 ちなみに僕はまだ幸いにしてCTを撮られたことがない。
 それにしても医者に言われるがままにじっとしていられる人間ならともかく、鳥をどのようにCTスキャンの機器の中に通すのか気になったのでスタッフの方に訊いてみると、鳥を透明なケースに入れて動かないようにしてから機器の中を通すのだという。 おそらくは全方位から圧迫されて身動きがとれない箱の中で撮影されるのだろう。 そんなたまちゃんの姿を想像するといたたまれなくなるのですぐに思考を中断した。
 入院から10日目。 ようやく強制給餌の必要がなくなって回復の兆しが見えたので退院させてもらって自宅で経過観察することにした。 指示された時刻に病院に行くと待合室には大勢の人の姿。 どうやらしばらく待つことになりそうだ。 本棚に充実しているのは鳥関連本と手塚治虫全集。 ブラックジャックはここでかなり読み込んだ。 院長自らの著作もあり受付で販売されている。 BGMは僕がこの病院に通い始めた10年前に流れていた有線放送に代わって3、4年前から市販のMP3プレーヤーとアンプ付きスピーカーが置かれており、院長の趣味なのかずっとジャズが流しっ放しである。 プレーヤーにはたいして多くの曲が入っていないうえに曲の更新も長いことされてない様子で、患鳥の飼い主たちはここ3、4年ほぼ同じ曲を聴かされている状態である。
 とりわけいつもこの待合室で聴くのがバド・パウエルの「クレオパトラの夢」だ。 アルバム「TheSceneChanges」に収録されている彼のオリジナルで、ジャズファンでなくても聴き覚えのある曲だと思う。 軽快な曲の印象とは裏腹に彼はこの時期精神を病んでいた。 唸りとも呻きともつかない声を発しながら鍵盤を叩くバド・パウエルの旋律は狂気と紙一重でもあった。 動物病院の待合室のバド・パウエルはちょっと重すぎる。

 

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待合室のバド・パウエル」への3件のフィードバック

  1. かわえええぇ! ですね! 飼い主としてはさぞご心配でいらしたことでしょう。順調なご回復を祈ってます。

    待合室でのjazzって珍しいですよね。 Bill Evans 辺りの方が病院には合うような気もしますが…。

    投稿者: orpheus | 2014年3月18日, 11:14 pm
    • コメントありがとうございます。
      もうすぐ12歳と熟年世代なのですがなんとか頑張っています。
      ビル・エバンスだったら問題ないでしょうね。バド・パウエルでさえ初期のものよりはまだこの頃の方が万人向けです。
      いずれにせよセシル・テイラーが流れているような状況でないことは救いです。腸捻転になる鳥も出るかと思うので。

      投稿者: Noisy Majority | 2014年3月19日, 10:26 pm
      • 鳥の健康管理は難しいと聞いていますが、とても丁寧にお世話されて幸せな jazz bird なんですね。
        待合室でセシルテイラー…ヒトの脳まで捩れるかも。
        動物病院ってオルゴール、静かなクラシック曲、またはテレビをつけている待合室が多いように思うのですが、jazzとはまた新しいですね。

        投稿者: orpheus | 2014年3月21日, 10:16 pm

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