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診療報告 その2

 施術台はほぼ垂直である。スリッパを脱いでステップに上がると先生の「倒しますよ」の声で油圧式の施術台が徐々に前傾し水平に近い状態になり足の裏が浮く。先生は「じゃあ始めますよ。全体のバランスも診ていきますね」と言いながら主に体の両側を手のひらではたくように撫でていく。それが約3分間ぐらい続いて施術は終了である。触診の時のように体の何処かを強く圧迫されたりなどということはまったくない。3分間ほぼ同じように体の両側を触られて終わりである。
 施術台を下りてふたたび診察台に仰向けになるように指示される。さきほどピンポイントで触診された腸腰筋のあたりを押してみるように言われる。「どう?もう痛くないでしょ?」確かに痛くない。今度は同様に脚を垂直方向に上げてみるように言われる。自分ではわからないが足先に負荷をかけている先生は「ちゃんと力入ってるよ」と言う。施術前に右膝についてもずっと引っかかる感じが消えないということも訴えていたのだが、それも消えていた。しかしまだ半信半疑である。
 「あと数回で治るよ。まだ整形外科とか行く?行っても無駄だよ」先生は施術後に患者に渡す好転反応について書かれたペーパーを手に断言した。「いえ、もう先生にお任せしようと思います。次はいつ来たらいいですか?」と尋ねる僕に「いつでも。明日でも一週間後でも。2回目からは期間があいても新たに別の場所を患っても再診料金(5千円)で診ますからね」
 初診だったので再診の方より時間はかかったのだろう。それでも診察室に入ってから出るまで10分ぐらいだったと思う。診察室を出た時にはすでに待合室の外の廊下にまで患者さんが並んでいた。全部で10名ぐらいだろうか。一定の効果を実感しながらもまだ右股関節の違和感が完全に消えたわけではない。狐につままれたような面持ちで板橋駅のホームで帰りの電車を待っている時、右脚がプルプルと小さく震えるような感覚に襲われた。今まで血の通っていなかったルートに血液が送り出されているような感覚。いずれにしろ言葉で言い表すのは難しい。
 それから数日、右股関節と右膝の感覚はこれまでとは明らかに変わった。股関節は7ヶ月ぶりに正常な位置に収まりつつあるのか、それまでズレた状態で慣れていた僕にとってはかえって違和感を感じるほどである。歩行時に手で股関節の外側を触るとコロコロと動いている感じがあったのが消えた。右膝は曲げた状態から真っ直ぐに伸ばす時に「コキッ」と音がする大きな引っかかりはまだあるものの、その回数は激減し、「コリッ」という小さな引っかかりに変わった。
 施術した日の夜には好転反応らしきものもあった。一時患部が痛くなり、次には臀部に刺すような痛みが出たがしばらくしたら落ち着いた。先生から渡されたペーパー通りの展開だ。あくまで僕の症状における個人的な感覚だが、治療から次の治療までは数日あけた方がいいような気がする。施術を受けた直後のみならず、その間にも施術を受けた箇所が次第に以前の状態に戻っていくのが感じられるのだ。ただし症状によってはあまり間が空き過ぎると治療前の状態に戻ってしまうこともあるようなので、このあたりは人それぞれということになるのだろう。 (つづく)
 
 

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診療報告 その2」への2件のフィードバック

  1. 早く治るといいですね。
    私の地元にもそういう診療所があるとよいのですが・・・

    投稿者: yuk@miku | 2016年10月6日, 9:10 am

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